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シンガポールのマリーナベイの風景

【世界最高水準ワクチン摂取率80%強】でも感染再拡大のシンガポール【結局ワクチン接種は必要? 】

シンガポール在住クリスの『シンガポールNEWs』のお時間でーす!

コロナが世界で騒がれ始めた初期の頃から、シンガポール政府はかなり的確で迅速な政策を打ち出してきました。

早々に「サーキットブレイカー」と名付けた部分的ロックダウンを実施し、感染拡大の抑制にも成功。

長らく新規感染者が一桁代、或いは0をキープしていました。

しかし、デルタ株が入ってきてしまってからは今まで通りのように感染抑制コントロールが出来なくなっており、8月下旬頃に新規感染者数が100人を上回り、2021年9月15日現在、837人となっています。

シンガポールの面積は東京23区ほどで、人口は東京23区の約半数。

このことからも837人という数字は楽観視できないことが分かります。

シンガポール保健省(MOH)の記者会見でも、「このままの勢いで進めばピーク時には1日3200人の新規感染者が予測される」と発表しています。

日本もお手本にして欲しいデジタル先進国

シンガポール保健省(MOH)のWhatsApp


こちらの画像はシンガポール政府のWhats Appアカウントから毎日届くメッセージ。

シンガポールに住んでいる人なら誰でも登録でき、

・新規感染者数
・入院者数
・重症者数
・ICU使用数
・ワクチン接種者の重症者、死亡者の割合
ワクチン未接種者の重症者、死亡者の割合
・フェーズに関する変更、アラート

など、コロナに関する最新情報が毎日送られてきます。

スマホで手軽にメッセージを見るだけで正確な情報が確認でき、よりリアルな現状を実感することで自分事化できるようになり、日々の感染対策にも自然と取り組むようになる効果があると実感しています。

今年発足した日本のデジタル庁には、是非こういった改革にも着手して欲しいと思います。むしろ私がやりたいぐらいです!!笑

※ちなみに日本のスマホ普及率は67.6%ですが、シンガポールは90%を超えています。

活動再開のフェーズについて

MOH-phase
2021.9.8にアップデートされた最新のフェーズ詳細 https://www.moh.gov.sg/

シンガポール政府は、部分的ロックダウンである「サーキットブレイカー」後の活動再開の段階的処置として「フェーズ1〜3」を設定しました。

一時期フェーズ3まで回復したのですが、デルタ株による感染者が増加したため、フェーズ2に戻ったりと一進一退しながらウィズコロナに向けた政策を進めています。

フェーズにより細かく規制がある上に、1.5フェーズ、2.5フェーズ、3.5フェーズ的な物もあり全てを書き出すと膨大な量になるので、分かりやすくザックリとまとめてみました。

フェーズ1

・基本在宅勤務
・スーパー、食料品店、コンビニ、薬局以外の小売店は全てCLOSE
・店内飲食NG(持ち帰り・デリバリーのみ)
・同居家族・同居人以外の人と交流・活動NG
・音楽系のイベントなどで、歌を歌うことはNG
・各種イベント参加、ナイトクラブ、カラオケ店、映画館、劇場、屋内外のアトラクションなどの娯楽施設はNG

【フェーズ2】

・全従業員数の50%までが職場で勤務OK
・全小売店オープンOK(収容人数の50%まで
・店内飲食OK(酒類の販売・消費は22時半迄)
・交流・活動・家への来客は1度に5人までOK
・音楽系のイベントなどで、歌を歌うことNG
・各種イベント参加、ナイトクラブ、カラオケ店、映画館、劇場、屋内外のアトラクションなどの娯楽施設はNG

【フェーズ3】

・全従業員数の75%までが職場で勤務OK
・全小売店オープンOK(収容人数の65%まで
店内飲食OK(酒類の販売・消費は22時半迄)
・交流・活動・家への来客は1度に8人までOK
・音楽系のイベントなどで、歌を歌うことをOK2回のワクチン接種完了者のみに限る)
・各種イベント参加、ナイトクラブ、カラオケ店、映画館、劇場、屋内外のアトラクションなどの娯楽施設は最大1000人までOK2回のワクチン接種完了者のみに限る、未接種者は最大50人まで)

【逆戻りフェーズ2】 ←イマココ

・全従業員数の50%までが職場で勤務OK
・全小売店オープンOK
・店内飲食5人までOK(2回のワクチン接種完了者のみ、未接種者は陰性証明を提示)
・交流・活動・家への来客は1日1回5人までOK(2回のワクチン接種完了者のみに限る、未接種者は最大2人まで)
・音楽系のイベントなどで、歌を歌うことをOK(2回のワクチン接種完了者のみに限る)
・各種イベント参加、ナイトクラブ、カラオケ店、映画館、劇場、屋内外のアトラクションなどの娯楽施設は最大1000人までOK(2回のワクチン接種完了者のみに限る、未接種者は最大50人まで)


また、

商業施設や小売店で専用アプリを使用したチェックイン、チェックアウト
・ソーシャルディスタンス(1m以上の間隔維持)
・マスク着用義務

については、全フェーズ共通。

・商業施設や小売店での検温の義務

については、フェーズ3の最終段階から義務ではなくなりました。

そして、「2回のワクチン接種完了者」とは、2回のワクチン接種を終えてから2週間経過した者のことを言います。

このように現在の「逆戻りフェーズ2」ではほとんどがワクチン接種完了者でないと自由とは言い難い状況になっています。

現在欧州でも論争を巻き起こしている「ワクチンパスポート」ですが、シンガポール人はリー・シェンロン(首相)大好きなのでほとんど文句言わないですね・・・笑

本当に頭の良い人がトップにいるハッピーな独裁国家の、ある意味”良いところ”なのかもしれませんね。笑

結局ワクチン接種は必要?

ワクチン接種完了者が人口の8割を超えても感染が広がるということを目の当たりにし、現況のワクチンだけでは終息は難しいと実感ています。

実際現在シンガポールで広がっている感染も、ワクチン接種後に感染する「ブレークスルー感染」が多数を占めています。

しかし、ワクチン非接種者の重症化率は6.1%なのに対し、ワクチン接種者は1.1%と重症化リスクは低くなるという結果は出ているので、現況のワクチンは「感染を防ぐ」ものではなく、「重症化リスクを下げる」という認識が的確なのではないかなと思います。

また、接種から半年頃には抗体がかなり減少するという結果からシンガポール政府は9月15日より、60歳以上で2回目の接種から半年以上経過している人を対象に3回目の接種である「ブースター接種」を始めました。

接種率が世界でも最高水準のシンガポールですが、摂取率が人口の90%を超えた場合に変化があるのかなど、更に注視していきたいと思います。

伊藤クリス/CHRIS ITO

9年間のシングルマザー生活を経て、シンガポールに移住。世界的大人気ゲーム「ファイナルファンタジー」のテーマ曲を歌っているアーティストだが、音楽制作のほか、Web制作ディレクター/デジタルマーケティング/デザイン/PR/アプリ制作運用など、デジタル・IT系の仕事もこなすデジタル大好きデジタル女子の通称:デジ子。心理学に精通しておりメンタルケア心理士資格有。猫好きでひとり息子は高校生。‚

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